カナダでよく見るこれ何?「イヌクシュク」

 イヌクシュクは、イヌクティトゥット語の「 ᐃᓄᒃᓱᒃ, 複: ᐃᓄᒃᓱᐃᑦ; 英: inukshuk [2] , inukhuk[3])」から生まれた語で、人の手によって積み上げられた石を意味します。 イヌクシュクが見られる地域はアラスカからグリーンランドまで広範囲に渡ります。イヌシュクがある地域は北極圏より上にあってツンドラなど木などの自然の目印になるようなものがをほとんどない場所に見られる事から旅などの道標に使われたと考えられています。

 このようにイヌクシュクは交通の要所における標識として使われた可能性があり、旅のルートや釣り場、駐留地、狩猟場、聖地、ドリフト・フェンス、食糧貯蔵地などを示したと考えらています。 北アラスカのイヌピアトは、カリブーの移動の際、屠殺場への誘導にイヌクシュクを利用したとされます。イヌクシュクにはさまざまな形や大きさがあり、その起源は北極圏周辺のイヌイット文化にあるとされています。

 最も一般的なイヌクシュクは、石を一本の柱に積み上げる様式のものですが、現在一般的に見られるような人型のイヌクシュクの発達はヨーロッパの宣教師探検家出現の以前だったのか以後だったのかについては諸説が分かれています。

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