クーガーの子供2匹、列車に轢かれる
バンフ国立公園の線路でクーガーの子供2匹が列車に轢かれました。
木曜日(3月18日)の午後7時45分頃、町の西3kmのヴァーミリオン湖の近くで列車が2匹のクーガーに衝突しました。
轢かれたクーガーの子供は生後約5ヶ月と推定。
パークスカナダの野生動物獣医の剖検の結果を行なった結果、クーガーの子供は衰弱し死にかけていました。
クーガーの子供は通常、生き残るために必要な狩猟スキルを習得している間、約13〜24か月間母親と一緒にいます。最終的に母親は子供を追い払い彼らの自立を促します。
その場所には母猫の形跡はなく野生動物の専門家は母クーガーが死んでいるか、2匹の若い子供を捨てた疑いあると推測されました。
しかしながら、生後5か月の若い子猫が一人でいる理由として最も可能性が高いのは母親が亡くなったためだと予想されています。
・以下バンフTVからの見解
種の保全はどんな生物にとっても最優先とされているというのが通説です。
一般的に強い動物は個体数が少ないです。少なくても強いので他の動物に殺られる可能性が低いからです。
一方、弱い動物は個体数が多いです。メスが多く産まれるようにDNAが出来ているようです。プレデターと呼ばれる捕食動物の餌食になるので数で圧倒して個体数を保持します。草食性の鹿などが群れで行動するのはその為です。
また、強い動物になればなるほど子育ての期間は長くなります。弱い動物は他の動物の脅威に晒される為、早くに自立しなければなりません。
鹿は産まれてすぐに歩きだします。なぜなら敵に襲われたらすぐに逃げなければならないからです。
一方、ロッキー最強のグリズリーベアーは6年かけて子供を育てます。他からの脅威がないからだと推測されます。しかしながら鹿と違って強い動物 ”プレデター” の子供達は保護者がいなくなると生きていくことは出来ません。
今回のクーガー事件は自然界の厳しさを実感できる事件でした。
さて、地球上最強の生物はなんでしょう?
子育て期間が一番長いのは?
それはどんな生物かわかりますよね!
Text by KJ