保護されたはずの鱒類、伐採による生息地の破壊に直面
カナダの森林と水域が危険にさらされています。カナダの保護団体と研究者は、アルバータ州の上ハイウッド川流域での伐採計画が、絶滅の危機に瀕しているトラウト(マス科の魚)の生息地を脅かしていると報告しています。この地域は、特にブルトラウトとウエストスロープカットスロートトラウトという二つの魚種の大切な家です。
伐採によって木がなくなると、雨水が直接地面に落ち、土砂が川に流れ込みます。これが魚の卵がある場所(レッドと呼ばれる)に影響を及ぼし、魚たちの生活に必要な綺麗で冷たい水が汚れてしまいます。また、伐採された地域では、雨が降ると水の流れが急に増え、これがさらに土砂を川に送り込みます。
専門家によると、伐採計画には森林を守るための十分な対策が含まれていないとのことです。特に心配されているのは、川の周りに保護帯が設けられていないことです。保護帯がないと、伐採が川の水温を上げ、これが魚にとってさらに生存が難しくなる原因となります。
この問題に対して、地元の環境保護団体は、伐採前にもっと詳しい調査を行い、魚の生息状況を理解することが重要だと強調しています。また、政府に対しては、森林と水域を守るための法律をしっかりと適用し、必要な保護措置を強化するよう呼びかけています。