気候と服装。どの時期にどんな服を持って行くべき?靴などの装備は?

5月から10月までのカナディアンロッキー観光コア・シーズンの服装を一言で言えば

「日本の東京・大阪の真冬と同じ服装で来て下さい。」

です。
夏のベストシーズンは6月の半ば過ぎから。遅い雪解けと共に高山植物が咲き乱れます。
9月後半から10月の初めに好天が続き、真夏のように暖かくなることがあります。これを地元の人たちは「インディアン・サマー」と呼 び、「インディアンサマー」の終わりと共にハイキングシーズンは終了です。
ロッキーの気温は1日内でも温度差が激しく、基本的にシーズンを通して服装の装備は変わりません。 

下記リンクから現在のバンフの様子がご覧いただけます。歩行者の服装も参考になります。

バンフLIVE中継!

めちゃくちゃ乾燥してます!

カナディアンロッキーは非常に乾燥しています。
カナディアンロッキーは海から1000キロも離れています。しかも一番近い海、太平洋とカナディアンロッキーの間にはいくつもの山脈がありますので太平洋からジェット気流で運ばれてくる水分はロッキーに着く頃にはすっかり乾燥しているのです。
地下室でびしょ濡れのジーンズが一晩でカラカラに乾くほど乾燥しています。
服装の前に肌の乾燥を防ぎましょう!

1日の気温の差がとにかく激しい・・・

乾燥していると1日の気温の差が激しくなります。日本のように湿気が多いと水分が冷えたり温まったりするのに時間がかかるので1日の気温の差は大きくなりません。
ところが乾燥したロッキーでは太陽が出ればカーッと熱くなり、太陽が隠れるとスーっと気温が下がります。
5月になると太陽が出ればTシャツで過ごせる時間もあります。気温も25度ぐらいまで上がる事があります。
しかし、太陽が雲に隠れ10分もすると一気に寒くなります。どれ位寒くなるかというと風を伴うと日中でも体感温度5度ぐらいに感じます。
つまり数時間で20度ほどの気温差を感じる事があるのです!!
これは5月〜9月末までずっと続きます。7月末にはバンフ周辺の山は初冠雪、8月にはコロンビア大氷原では雪が降ります。しかし、1日中Tシャツで過ごせる日も多くあるのです。
お客様から一番多い質問が「服装」
実はロッキーに住んでいる我々にも全く予想がつかないのです。
カルガリーの南にあるピンチャーという町では数分間でマイナス19度から一気に20度以上まで上昇した事があるぐらいです。数分で40度気温が変わったんですよ!スゴくないですか?

ロッキーで快適に過ごすには重ね着がポイント!!

じゃあ、どうすればいいの・・・
ポイントは「重ね着」にあります。

上半身

一番下には肌着、Tシャツでもヒートテックでもいいので肌に比較的密着する肌着がお勧めです。
その上にシャツなど薄手のアウターがあるとクーラーの効いたレストランでも快適に過ごせます。
シャツの上には保温を目的とした軽めのセーターやジャケットがお勧めです。綿のカジュアルなフーディーやトレーナでもオッケーです。
アウターとして風を通さない少し中綿の入ったジャケットが1枚必要です。薄手のフード付きのダウンジャケットが小さくなりますので最も適しています。
突然の雨に備えてフードがあるジャケットが最適ですが帽子でも問題ありません。コロンビア大氷原など高所に行くと雪の照り返しが激しいのでサングラスも持って行ったほうがいいです。

一番下はおなじみユニクロのヒートテックでオッケー!
ヒートテックの上はレストランなどで恥ずかしくないように襟付きのシャツが便利。
写真はカナダのアウトドアブランド「アークテリックス
シャツの上にはフリースがオススメ!軽いので旅行には最適な素材。
写真のフリースは創業者がフレンチカナディアンの「パタゴニア
一番外側は雨具にもなる登山用のジャケットが最適。ゴアテックスなどの素材にこだわると雨具の内側がムレムレにならないのでオススメ。写真はカナダ人に絶大な人気「ピークパフォーマンス

以上のアイテムでも十分と癒えば十分なのですが、寒がりさんはさらにこんなアイテムがあると便利です。コロンビア大氷原では7月以外雪が降る可能性もあります。薄手のダウンジャケットをフリースと雨具の間に着るとメチャクチャ温かいです!ぜひお試しあれ。

おなじみユニクロのウルトラライトダウン

下半身

半ズボンは言語道断です。絶対に長ズボンがお勧めです。オシャレな女子が絶対スカート履きたい場合も厚手のタイツ着用がオススメ。
靴はサンダルは不可、ヒールのある靴では話になりませんのでご注意下さい。
ただし、履きなれて長時間靴ずれしない靴であればハイキングでもスニーカー程度で問題ありません。気合を入れてハイキングブーツを新調する必要はありません。むしろハイキングブーツを新調したが為にかえって靴ずれで苦しんでいる人を多く見かけます。

もう一つの大切な要素・・・「風」と「紫外線」

アウター選びで大切なのは「風を通さない素材」を選ぶことです。
注射する前のアルコール消毒でアルコールが乾く時にスーッと冷たく感じたことはありませんか?
乾燥した風が肌に当たると肌の水分を奪って行きます。そして水分と共に体温を奪って行きます。
ロッキーの乾燥した風は注射前のアルコール消毒と同じ作用があるのです。
日本に比べて圧倒的に風が冷たく感じます。ロッキーで寒さを防ぐには分厚い生地のジャケットを何枚も羽織よりも風を通さない生地のジャケットを一枚羽織るほうが遥かに暖かく感じます。
防寒よりも防風が大切です!!
また、紫外線が強いです。特に湖やコロンビア大氷原の雪の上では照り返しもあるので紫外線が更に強力です。気になる方は長袖をお勧めします。サングラスや首まで隠れるツバの広い帽子、日焼け止めもあると安心です。

気温データ

 平均最高気温平均最低気温最高気温最低気温降雨量
1月-4.6-15.91.4-25.70.0
2月-0.2-13.57.8-29.80.0
3月3.4-6.09.0-15.10.0
4月8.9-4.517.5-15.61.4
5月12.1-0.218.4-5.921.6
6月17.23.124.0-4.124.2
7月22.36.129.70.118.0
8月21.34.728.8-4.542.6
9月15.30.925.2-7.752.6
10月10.6-3.118.0-10.14.8
11月-0.8-11.47.0-22.03.8
12月-6.6-16.31.6-34.80.8

ハイキングの月別気候情報

5月の気候
平均最高気温:12.1℃
平均最低気温:-0.2℃
標高が低い場所でハイキングが楽しめます。5月半ばにはロッキー最初に咲く花「プレイリークロッカス」が開花します。ヨーホー国立公園で、日本では珍しい黄色いカタクリの群生も楽しめます。
フリースだけでなく小さくなる薄手のダウンジャケットが必要です。

6月の気候
平均最高気温:17.2℃
平均最低気温:3.1℃
6月前半はまた低山でのハイキングが中心です。カナナスキスと呼ばれる地区では日本ではめったにお目にかかれない黄色いアツモリソウも観察できます。
6月半ばを過ぎるとカナディアンロッキーを代表するハイキングトレールが次々にベストコンディションになっていきます。高山植物は6月の終わりから7月の初めにかけて一斉に花を咲かせます。

7月の気候
平均最高気温:22.3℃
平均最低気温:6.1℃
高山植物最盛期です。どのハイキングコースも楽しめます。短い夏を惜しむかのように次々に高山植物が咲いてはその短い命を終わらせます。

8月の気候
平均最高気温:21.3℃
平均最低気温:4.7℃
高山植物の種類は減りますが、まだまだ楽しめます。日本では秋に咲くキク科の花やロッキー特有の植物「インディアンペイントブラシ」が様々な色でロッキーを彩ります。また、ヤナギランの群生がピークを迎えます。

9月の気候
平均最高気温:15.3℃
平均最低気温:0.9℃
ロッキーは一気に秋が深まります。季節と共に変化する湖の色が最も美しいのが9月から凍結までの間です。特に高いところから見下ろすレイクルイーズなどは絶景の一言です。
半ばから唐松が黄色に染まります。黄金色に染まった山並みは一生に一度は見たいロッキーの大イベントです。
また9月からはダウンジャケットがあるほうが安心です。

10月の気候
平均最高気温:10.6℃
平均最低気温:-3.1℃
10月前半までかろうじてロッキーの黄葉が楽しめます。後半に入るとロッキーは一気に冬へ突入し、11月にはスキ場がオープンします。服装は日本の真冬と同じつもりでご用意ください。

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