オオカミが自然を救ったストーリー!


 狼は犬科の哺乳類で肉食、走る速度は最速70キロ、30キロのペースだと7時間も走れるそうです大きさは地域によって様々でベンクルマンの法則、高緯度で寒ければ寒い地域ほど大きくなるそうです。基本的には4−8頭の群れで行動し繁殖ペアが最上位また入れ替わることもあります。

 ウルフウォーズという映画にもなったお話です。かつて人類はオオカミの住処や獲物である草食動物を人間が奪いました。

 バンフ周辺でも狩猟が盛んでエルクやビッグホーンをハントしてた結果、それがオオカミには多大な影響がありました。獲物が減った為に危険を犯してまで家畜を襲うようになりました。そのため人は狼を害獣とみなし駆除し始めます。

 国立公園では今ある景観を守ろうと自然に起きた山火事を消したりハンターの獲物獲得のためプレデターコントロールを行いました。プレデターとは捕食動物の意味です。捕食動物が減ればハンターの的となる大きな角を持った動物がハンティングの為に保護できると考えたのです。

 1926年アメリカ・イエローストーンで最後の狼が駆除されました。それから70年間もの間大型捕食動物は国立公園から姿を消しました。天敵動物を失った草食動物が異常に増え植物が食べ尽くされ森林が消滅。逆に大量の草食動物が餓死してしまいました。

 1995年にバンフ から数匹の狼をイエローストーンに放ったところ、そのオオカミは熱心に鹿を狩り始めました。
 その結果シカの数が激減し捕食者を避けるため国立公園内を転々と逃げ回ることになり、人間は「失敗だなんてことをしてしまったんだと」と嘆きました。


 しかし、鹿が去った土地に新たな植物が芽吹き木々があ急速に成長し始めました。森の再生と共に鳥が戻りかつて生息域を失ったビーバーも戻ってきました。木をかじり倒し川に作られるビーバーのダムはカワウソやアナグマ、カモや魚に生息域を与えます。
 それだけには留まらずオオカミはコヨーテも狩ます。これによりウサギやネズミも増え同時にタカやキツネも増えました

 草食動物が減り植物が増えたことで川の流れも変わりました。なぜなら、植物により河川の土壌が安定し土壌浸食が減り川は細く深くなったのです。なんと狼のおかげで国立公園の生態系だけでなく地形も改善されたのです

 人間は70年以上もの間、国立公園の生態系の安定化を試みてきましたが、それを成し遂げたのは数匹の狼だったのです。
 2010年には保護観察地区では1700頭が確認され、実質オオカミはものの15年で生態系も環境も整えてしまったのです。