カナダ、最低賃金引き上げに意欲
カナダは、世界で最低賃金を上げるための法案を導入しました。同法案は、2022年から2025年までの期間中に、最低賃金を段階的に引き上げることを目的としています。
カナダの労働大臣であるデュアン・ローランド氏は、同法案について「我々は、カナダの中産階級を強化するために、必要な措置を講じている。我々は、働く人々に対して、生活を営むのに十分な収入を提供することができるようにすることを目指している」とコメントしています。
法案によれば、2022年6月から最低賃金は1時間あたり15ドルに引き上げられます。これは、現在の最低賃金である1時間あたり14.60ドルよりも高い額です。その後、2023年6月には最低賃金は1時間あたり15.60ドルに、2024年6月には1時間あたり16.50ドルに、最後に2025年6月には1時間あたり17ドルに引き上げられる予定です。
また、同法案は、カナダの原住民や、貧困に陥りやすいグループ、若年労働者に対しても、より高い最低賃金を提供することを目的としています。
カナダは、他の多くの国々と比較して、労働者の権利を保護する法律が整備されています。今回の最低賃金引き上げにより、カナダは、労働者にとってより魅力的な雇用先となる可能性があります。