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バンフにオーロラ出現!

 10月11日夜、バンフにオーロラが出没しました。とは言ってもバンフにオーロラが出現することは珍しくありません。小さな規模のものなら一ヶ月に数回は目撃する事が可能です。晴れたバンフの夜に北の空がうっすら明くなっているようならそれはオーロラである可能性が高いです。バンフを訪れた方は寝る前にぜひ北の空を見上げて見て下さい。運が良ければオーロラを観測することが出来ます。

 しかし昨日のオーロラの光の強さは数年に一度の規模でした。イエローナイフのようにカーテン状にに揺れるオーロラはバンフでめったに見ることは出来ません。今回は街灯の満ち溢れるカルガリーやバンクーバーでもオーロラが観測されたようです。

 勘違いしている人が多いのですが、オーロラ発生は季節や気温とは全く関係ありません。関係しているのは緯度と太陽から吹いてくる電子の風です。太陽から地球に電子の風が吹き付けています。その電子と地球の大気中の原子がぶつかると光が生じるのですが、地球は地場に守られていて太陽からの電子は地球に入り込めません。しかし、北極と南極を囲むように電子の風が入ってくる隙間があるのです、これを「オーロラ・オーバル」と呼んでいます。

ですから、北極と南極を囲む地帯にオーロラが発生するのです。オーロラを見るには以下の条件が必要です。

  • 天気がいいこと。オーロラは雲より高度で発生します。
  • 太陽から電子がいっぱい飛んで来ていること。
  • オーロラオーバルの下にいること

 以上3つの条件が満たされるとオーロラを観測することが出来ます。ですから気温や季節は関係ないのです。じゃあ「寒いときじゃなくて温かい夏に見ればいいじゃん。」って思いません?
 実は7月でもオーロラは出ています。しかし「白夜」って知っていますね?そうなんす。緯度が高いと夏に太陽が沈まないんです。さすがにオーロラの光は太陽の光に勝てません。だから冬にオーロラ鑑賞をするのです。

 今回バンフで観測されたオーロラは3つの条件が全て揃いました。天気は晴天、太陽からの電子もガッツリ地球に降り注ぎました。最後の条件「オーロラ・オーバル」の下にいるもクリアしました。「オーバル」とは楕円という意味です。北極を囲むように存在するオーロラ・オーバルがバンフの上まで降りて来たのが今回です。バンフだけではなくアメリカとカナダの国境近くまでオーロラ・オーバルが下がって来たのでカナダ西部全体でオーロラが観測出来たようです。

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